1996年6月、先進機能を導入した業界初となる物流センターが完成しました。16,500㎡の敷地内に地上3階建、延床面積10,800㎡の建物内には、4基のスタッカークレーンを備えた立体自動倉庫や延べ250mの搬送機コンベアと7シュートの仕分けラインコンベア、垂直搬送機3基などの物流設備を備えています。また、大型ホストコンピューターを導入し、全店舗のPOSシステムと連動しています。

 この物流センター立ち上げを機に、コスト、人材、商品のスリム化を図るため、POSやEOSといったシステムを業界に先駆けて導入、そして、タカミヤ式ECRをSLIM-Aプロジェクトとして推進してきました。2005年7月には、ITの目覚しい進化と変化の激しい市場経済にリアルタイムに経営を対応させるため、既存のシステムを更にブラッシュアップした「NIS(ニュー・インフォメーション・システム)」を再構築し本格稼動。各店舗、卸部門、海外事業部、物流センター、生産拠点、お客様をダイレクトに結び、売り上げ状況や在庫状況、生産、入荷情報までをリアルタイムに把握することができます。このシステムは、スピーディな経営の意思決定に大きな役割を担っています。

 無線ハンディやスキャナーPCも積極的に採用し、リアルタイム物流で効率運用を図っています。また、全店舗の会員様組織、『P’Sクラブ』に対応するための情報管理から顧客サービスの向上や販売促進にも威力を発揮するとともに、近年急速な伸びを見せるオンラインショップも取り組んでいます。

<リアル物流システムの採用>

  1. 入荷    :PCスキャナーシステム導入による本格的検品体制を確立しました
           入荷予定データに基づく検品はもちろん、予定外の入荷や返品入荷実績も収集します。
  2. 入庫    :無線ハンディターミナルを使い、どこに商品を置くかも即時に判明させることができます。
           自動倉庫やフリーロケーションにも在庫移動可能です。
  3. ピッキング :無線ハンディターミナルで、ピッキング商品のある場所を指示し誤出荷をなくしています。
  4. 出荷    :無線ハンディターミナル上で、出荷検品での不足商品を確認することができます。
           また、誤発送も皆無となっています。
  5. 在庫管理  :無線ハンディターミナルで店舗からもリアルタイムな在庫検索が可能です。

 あらゆる販売チャネルに対応する為、2013年夏に物流センターの拡張を行いました。
第二物流センターの竣工により、フォーキャストオーダーによる売れ筋商品と多様な顧客ニーズに対応出来るアイテムの確保を実現。直営のリアル店舗とネット販売を始め、国内外のBtoB事業の円滑な商品供給を更に加速する環境が整いました。

 2019年春、物流の力をさらに高める為第三物流倉庫を増設致しました。この第三物流は4階建てであり、その一部分には業界初となる「オートストア」を導入致しております。ピッキング業務における効率化をより追求し、生産性の向上に努めます。また、建築面積は第二物流倉庫の約2倍となる1,986㎡(約600坪)、延床面積においては6,171㎡(約1,866坪)と自社倉庫のキャパシティを飛躍的に拡大させました。これからも「備え」に重点を置き、株式会社タカミヤは独自の店舗作りを展開し続けて参ります。
 これらの投資を十分に活かし、リアル店舗はもちろん、EC事業、卸事業、全てのお客様へ迅速かつ正確に商品をお届けするより質の高いサービスを目指します。そして、格納できる物量を増やしたことによって、今後も幅広いニーズに応られる唯一の釣り具店としての可能性も広げて参ります。

2000パレットの自動倉庫>              
立体自動倉庫   スタッカークレーン・・・4基      
コンベアー設備  搬送ラインコンベア・・・250m     
自動ラック             ・・・2000棚      

<物流センター設備>
ドックレベラー           ・・・2
パレットラック           ・・・125
ピックラック            ・・・800

1階 : 自動ソーター・垂直搬送機
3階 : 自動ソーター2基